Quantcast
Channel: 美少女レスラー桜庭愛♪
Viewing all articles
Browse latest Browse all 2180

声、その声に。

$
0
0
イメージ 1
 美少女レスラーは大地の叫びを聞いた。
人々の嘆きを聞いた。異世界を旅をしていて少女は地球の、故郷が蹂躙されている。
人々の助けを求める声を確かに聞いたのだった。
《・・・どうしました?》
女神ヴォーパルの声に導かれこの地で特異者となった。
多くの世界を救い、仲間たちとの絆を深めていったギルドはほぼ瓦解していた。
それでも、ギルド長の自分がこの地を去るわけにはいかない。

そう、思っていた。
NPCのメイドたちに囲まれながらギルドの酒場には誰もいない。
初心者救援ギルドKIZUNAは廃れ、かつて多くの仲間を賑わせた場所には少女しかいなくなっていた。それでも、旗を掲げた者として最後まで館にいようと思っていた

「・・・助けて」

その声にはっとする。
扉を開け放って、声のする方向に顔を向ける。
そこは・・・地球。自身のスタートラインであり、帰る場所。
流れ込んでくる救援を叫ぶ声。その声にいても立ってもいられなくなった。

《・・・特異者を辞めるというのですか?》
女神は悲しそうに告げる。

「ごめんね、ヴォーパル。私の故郷が危急存亡の危機にある。そう、感じたの」
女神の助けを呼ぶ声に応じて、力を貸すことを決めた。
今でもその思いはこの胸にある。でも、自分の故郷を捨てて冒険できるほど私は非人間ではないと思いたかった。

《わかりました。ここではない別の場所で戦うのですね。ご武運を》

・・・女神の声は聞こえない。
異世界の恩恵は失われつつある。それでも、異世界に冒険に出た少女は帰路に帰る
そこに宿った別の力、のちに「アウル」と呼ばれる根源の力に変換されたアバターの能力、長い黒髪を靡かせるように・・・

 蒼いハイレグ水着の少女は魔との闘いの渦の中に突き進む。
「大馬鹿もの」それが少女を形容する言葉であるかぎり、

桜庭愛の冒険は終わらない。

Viewing all articles
Browse latest Browse all 2180

Trending Articles