○富沢レイ（12分58秒.サソリ固め）
桜庭愛●
入場するまでは薄暗かった会場は選手が
入場するまでは薄暗かった会場は選手が
リングインするとゆっくりと照明が落とされていく･･･試合に集中するため。リングにあがった選手は観客の顔を見ることはない。試合のみに。
向かい合う対戦相手のみに意識を集中させていく･･･。
鳴り響くゴングの音色とともにぶつかり合う様な力比べ。
苦悶の表情で相手をに向き直るふたり、力比べを制した桜庭愛は富沢にボディスラム「あぐっ、ああん」
強かに背中を強打し揺れる胸元。愛は富沢の身体を抱き起こし、
フロントスープレックスから助走をつけたドロップキックが相手にめり込む。
苦悶の表情になる相手に愛は笑顔で一瞥。これにムッとした表情になる富沢レイ。
立ち上がりの際の間隙を突く形でラリアットを叩きつけ、愛を半回転させるほどの力強い一撃で一気に流れを掴みにかかる。
立ち上がったもののダメージが大きい愛。バックドロップで再びダウンを喫して、
顔を顰めてしまう。
「ほらっ、愛ちゃん、立ちなさいよ？」
富沢の挑発にキッと睨み、立ち上がろうとするが膝が笑ってしまい覚束ない足取り。
避けられない。そう、判断した富沢のスピアーを食らい、引き倒される。
「あがっ、あああああーっ、あん、あん、あんっ」
押し倒す様に桜庭愛を倒した富沢レイ。愛の股間に指を滑られつつサソリ固めの体勢ぐいぐいと愛の腰を圧迫し、下半身を反らせていくサブミッションに口から苦悶のあえぎと涎を漏らし悶絶の愛。股間を刺激されつつ、反らされていく激痛に
綯交ぜになった表情をみせ始め･･･ロープににじり寄る身体も快楽に負け始める。
「あんっ、逝く。あああんっ、･･･ギブアップ」
感極まってしまい桜庭愛の身体が跳ね上がる。
崩れるように倒れ、戦意喪失させてしまった愛の口からギブアップ。
試合終了のゴングが鳴り響く。
「くっ、･･･まさか、」
愛は悔しそうに勝ち名乗りをあげる富沢レイを見上げるのだった。