三千界の各世界に赴き『プロレス』を広める桜庭愛。
その時に思った。人々に心の余裕がなくては受け入れられないと。織田信長によって統一された千国ならば受け入れられるかも知れない。一武芸者として新たな一歩に感触を覚えていた。
…また、吸血鬼や悪魔が跋扈するセフィロトでは、貴族たちの夜会でプロレスを認知させ、邪神と深い関わりのあるゴラムではプロレスの足がかりをつくった。超能力者を輩出する地球と同じ環境の神多品学園都市でプロレス同好会の試合に参戦。
今後の展開もおおいに期待がもてる…。
…確実に、桜庭愛は各世界に根を下ろし、世界を渡り歩いていると実感していた。
WHにいる凡百の特異者とは違う、女子プロレスラーとしても名声(悪名)こそ、
新たな舞台への冒険ではないかと考えている。
…桜庭愛。此処にあり。それこそ、主人公ではないかと思うのだった。