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Channel: 美少女レスラー桜庭愛♪
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アングラファイト デビュー戦

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地下闘技場のリング。金網のフェンスの中に入れば、勝者になるしか五体満足で出られない。
それを痛いほどわかっていたはずなのに・・・膝を引きずりながら涙目に悔しそうに呟く。
 
金網のリング、太陽のように熱い照明が照りつけゴングが鳴り響く。
緑色の水着のミミ吉原が一度、引退したとは思えないほどの低空のタックル。
反応できずに転がされる私はアームロックに苦悶のあえぎ。
「ふふ…なぁんだ。どのくらいの実力かと思ってみれば、全然ダメじゃないの。
……最近の若い娘は、鍛えられ方が足りないわねっ!」
とアームロックを極めたまま愛を起こし、顔までも一緒に極めてチキンウィングフェイスロックを完成させる吉原。
 くぅ、あ、あああ・・・
アームロックに悲鳴を上げて痛みに顔をしかめる。
くう、ぅ・・・髪を掻き蒸しりながらなんとか脱出を試みているがびくともしない。それに内心、焦りを覚え始めしまう。あ、あああああ・・・・と悶絶しっぱなしの私の痴態が観客に晒される。
  あぐぅ、うぐぅ…アームロックを極められたままチキンウィングフェイスロックに悲鳴をあげて会場に愛の悲鳴が木霊する。一方的な試合になりつつあるが、愛の目はいまだあきらめていない。もがきながらも反撃のチャンスを狙って悶えながらチャンスを伺い。あぐぅ、うううぅぅ、ぐぅ、あ、あ、・・・
 
(痛みに痙攣しているが、まだまだここからという感じ)
あーぁ、ホンット…全然ダメなのね。弱過ぎてお話にならないわよ
ミミ吉原のペースを崩せず、一方的な展開になりつつある試合に、吉原は少し油断が生じている様子…?)
 
「ほらほら、さっさとギブなさい」
それを頑なに拒否する愛。
「 へぇ?そんな減らず口叩けるんだ。最近の若手レスラーにしては、根性だけはあるみたいね」
ニヤリと笑って
「それじゃあ、次は……こんな技でどう?」
チキンウィングフェイスロックから、ドラゴンスリーパーへと移行。特に理由があってのことではなく、同じ技ばかりでは客が厭きるだろうから、という考えからだった…それだけ余裕があるということ。
私の悲鳴が地下闘技場のリングに響き渡るものの、反撃のフックが吉原の脇腹にめり込みそこから脱出。
  ぐぅっ!?(油断から、脇にフックを食らってしまう。だが、不完全な体勢から繰り出されたその攻撃は、まったくもって不十分な攻撃力しか発揮できない。
「くっ……普通に喰らっていたらやばいフックだったかもしれないけれど、こんな体勢から打って、効かせる打撃を出せるわけないでしょ!」
気にせず、ドラゴンスリーパーを続行を試みたミミ吉原の動きに繊細さがないのを感じ取った私は転がるように脱出!反撃のハイキックを食らわせようとするが・・・それはミミ吉原に防御され、再び、関節技に。
 
 甘いわよっ!
ハイキックをキャッチして・・・呆然とする私に不敵に微笑むミミ吉原。
「一回くらいマグレで脱出したからって、調子に乗らないことねっ!」
掴んだ足を捻って、裏アキレスを掛け、さらに逆片エビ固めに。
あぅ、ああああ・・・・と涎まみれの口元から悲鳴と苦悶の叫び。ロープに逃げることができないのがこんなに苦しいなんて・・・と痛みに震えながら自力で逃れる術を探す私。
「 ほらほらぁっ!」(そのまま逆片エビへ)ふふふ……恥ずかしい格好を晒すといいわ!
 
「くう、そうなんども・・・!」
逆片エビ固めに入ろうとしたのをみて、自力で技をとき、振り向きざまにローリングソバットを炸裂させる。
「あ…しまっ…きゃうっ!?」逆えびから脱出され、さらに反撃のソバット。これを腹に食らって、悲鳴をあげるミミ吉原だが、くっ…(しかし、その蹴り足をしっかりと掴んでいた。カニバサミで引き倒して、足関節を取ろうとする。
 
カニバサミで引き倒され、そのまま膝十字固めに。
 ふんっ!(膝十字で、愛の右足を極めていって伸ばされた関節が軋みを上げ、激痛にあえぐしか出来ない。
その声に不機嫌になるミミ吉原はさらに角度を絞り、膝を破壊しようと力をこめる。私の顔に焦りが浮かび、右足から断続的に響く痛みに戦意が削られていく。
 
  きゃっ(可愛い声で悲鳴をあげて、膝十字にもだえる。ハイレグの赤い水着が観客の視線に晒される
…あうぅ、あん、やぁ・・・(悶絶中) なに悶絶してんのよ?
愛の嬌声を聞くと、不機嫌な表情を浮かべて、膝のキメをさらに強くしていくミミ吉原。
 
「サカってんじゃ、ないわよっ!」
膝十字固めに我慢しながら反撃の機会を・・・・。
吉原「 いい加減に、しなさいっ!」(膝を折らんばかりに攻めていく)
桜庭「 くくう、まだ、まだ・・です、あん、あん・・・」(可愛い声でもだえます)
 
ここから怒涛の責めでついに「ギブアップ」と宣言してしまう愛。
しかし、ここは地下闘技場のアンダーグラウンド。「ギブアップ」と宣言しても相手がそれを認めなければ
試合は続行される。心が折れたものに勝利はない。わかっていたはずなのに・・・。
 
えー?何ぃっ?!聞こえないわよっ!!(更に膝を折らんばかりに極めてって)
汗だくの水着がさらにどっど汗が噴出すのがわかる。会場がその音を、敗者の烙印をまっているのも・・・
 その程度の命乞いで、この地下で許されると思っているの!?(どこまでも容赦せず、膝を極めるのをやめない)
折れる音が響くまで試合は終わらないのだと覚悟を決めた。
そして、限界まで伸ばされた膝は粉砕され耳障りな音と脳内に響き渡る激痛にヒクヒクと悶絶する。
(・・・ああ、負けちゃった)そう後頭部を緑のリングシューズに踏まれながら私は敗北を噛み締めていた。
 
ふん…この程度で許してあげるわ(ようやく膝十字を解いて、立ち上がる。
感謝するのね(惨めにぶるぶる震えている愛の頭を、足でグリグリと踏み躙っているミミ吉原の緑の水着。
 
「うるさいわよッ!負け犬のくせに、吼えるなっ!」
思い切り後頭部を踏み蹴られ、その衝撃に失神した私。これが地下闘技場のデビューだった。
 

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