確立させたアウルレスラーとしての自分。
1999年の【戦闘列島ZIPANNGU】から・・・
18年目にして唯一の成功例、ハッピーエンドを迎えられた事は僥倖であった。18年前、レッスルエンジェルスたちと闘いと望んだ少女は、リンコスで闊歩する事を選んだ。
『未踏の求道者』と同じく、自身がプロレスラーであると誇りを胸に。
アーケンローズでの全国3位、そこで培われたのは『寝技』の練達。
そして、今も続く『チャットプロレス』での研鑽の日々。
楽園の終わりを得て、桜庭愛は、憧れの者達と同じリングに立った。
愛の故郷は悪魔によって蹂躙された『群馬』
愛もまた、この地で悪魔と闘い、抗いの中で己の体術を磨いてきた。
多くの命が失われ、多くの怨嗟がこの地にはある
・・・それを慰め、時にその憎悪を祓い清める。
それが『陰陽師』としての責務となった。
その中で、美少女プロレスの興行を行い悪魔や撃退士に懐疑的な一般人との交流を深める事で曲解や誤解を解消し、親善試合を行う。
「ただ闘うのが撃退士じゃない。・・・相手に私たちが超人じゃない、少し力が強いただの人間だって知ってもらいたい・・・かな♪」
愛が担った平和への活動は、愛をそのまま押し上げる事に至った・・・
・・・即ち、アイドルレスラーである。
平和への人々の思いを強くさせた愛のプロレスはそのままアイドルレスラーだと
世界中に認知させるだけの努力の結実といえるのだった。