●ボンバー来島(20分08秒.桜庭バスター)桜庭愛○
「今日も試合がんばるねー♪」
長い黒髪を靡かせつつ愛嬌を振りまく桜庭愛をキッと睨むボンバー来島。その視線に気がついた愛は殺気立った瞳で睨み返す。お互い、火花が視線から出るほどの視殺戦。･･･ガンの飛ばしあい。その視線の交錯は、お互いに対峙しても続く。
カーーーン。鳴り響く、ゴングの音とともに黒髪が跳ね上がった。
がっちりとリング中央でぶつかりあったふたり。額に汗がにじみ出るほど鍔迫り合いを思わせる激しい力比べ。身体と体のぶつかり合いはやがて組み合いに発展し、
「あがっ、あああー」
ビクンッと来島が仰け反った。愛のヘッドバットをモロに顔面に食らう。
しかし、得意そうにしていた愛も下から突き上げる様な切り替えした来島の返礼にビクッと戦慄き、涙目になる。
「あっ、あんっ、あんっ、あん、あん。」
来島の口から可愛い声が響いた。愛の手が腰に回され、下腹部を圧迫するベアハッグ
ギリギリと締め上げつつ、来島の股間に膝パットを押し当て上下に擦りつける様に刺激しているのだ。
「あふぅ、あああん！」
来島は上半身を反らし、顔を赤らめ苦悶のあえぎ。
やがて、微かに水音が聞こえ始めると来島は愛の肩に顎を乗せで粗い呼吸･･･
そんな来島の両腿を押し開き、強烈なアトミックドロップ！
「ひぎっ･･･！」
股間にめり込む膝に両目を見開き、股間を押さえて悶絶。
桜庭愛は前屈みに蹲る来島の前髪を掴んで立ち上がらせるとロープに振り、
来島の下腹部にめり込むジャンピングニーパット。
「あがっ、あああああー」
前のめりに崩れ落ちる来島だったが、此処で根性を見せて踏ん張る。
想定外の事態に驚く桜庭愛の頬に炸裂した裏拳が逆に愛を尻餅をつかせて愛の顔面にめり込むエルボーから、愛の身体をロープに振って、必殺のナパームラリアット！
「あうっ、うっ、ああああー！」
半回転し、背中からマットに叩きつけられダウンを喫した愛。
「さぁ、此処で決めるぜ！」
ゆっくりと愛を抱き起こした来島。呆然としている桜庭愛の背後を取り、バックドロップの体勢。力強く、後頭部を叩きつけブリッジ。
「カウント、１、２･･･」
レフリーの手が３つめを叩き、試合終了のゴングが鳴り響いた。
ボンバー来島は雄雄しく、勝ち名乗りをあげている。
その喧しさに意識を取り戻し、ムッとしている愛を見て野太い笑みを返す来島。
「さっきは気持ちよかったぜ。･･･さすが、まな.だよな」
「うん。そうならよかったけど･･･」
愛に歩み寄るとボンバー来島はお姫様だっこ。
「それじゃ、ベッドインだぜ、今日は楽しませてもらうから♪」
それに顔を赤らめ俯いた。
「･･･ちょっと、恥ずかしいよ、恵理ちゃん」
「勝者の言う事は聞く。･･･それが此処のルールだよな、元チャンピオン♪」
･･･そう言われては、ぐうの音も出ない私だった。