マイティ祐希子。レッスルエンジェルスの主人公であり、代表的なレスラー。
煌々と熱い熱気をリングの上に降り注ぐリングの上で対峙した2人の女子レスラー
大粒の汗と疲労感、プロレス技の応酬は試合のゴングとともにお互いの身体を痛めつけ喘がせる。ハァハァ・・・という吐息すらもどかしい。
「愛ちゃん、今日は私が勝つよ?」
同じく汗だく、びしょりと濡れた身体でマイティ祐希子がそう不敵に微笑む。
それを一瞥して前髪を乱暴に上にあげ、その強い瞳の光彩を真っ向から受け止めて
「その言葉、そっくり同じく言わせてもらうわ。今日、勝つのは私よ」
言葉とともに再びぶつかり合う。
フットワークをマットに刻み、繰り出したハイキックに蹈鞴を踏んだ祐希子。
ロープの反動をつけてのラリアットに悲鳴をあげる。
前髪を掴んで逆エビ固めにあえぐ祐希子。ロープブレイクで今度は祐希子に攻守交替
フェイスクラッシャーでマットを嘗める愛。すかさずバックを取られジャーマンスープレックスで強かにマットに後頭部を打ち付けて呆然とする。
『カウントは…2.5!』
叩きつけるレフリーの音にビクッと身体が反応。
ショルダータックルにきた祐希子を受け止めカウンターの膝蹴り!
「あぐぅ」
下腹部に強烈なダメージに両目を見開いた祐希子。
そのまま、もつれ合いダウンした2人。お互いに顔が近い。汗で濡れた唇。
とくんとくんとくんとくん…動悸とともに祐希子を意識してしまってぶつかり合うように唇に重ねていた。舌先を絡めあい、唾液を相手の喉奥に流し込む。
マイティ祐希子は瞳を閉じてそれを受け止める。
「あ、まなちゃん…ありがとう?」
「う、うん。別に気にしないで…?」
熱中症になりそうだった。大粒の汗を流し、水分が必要で…。
お互いの唾液を相手に流し込んでそれを回避する。顔を赤らめる祐希子は可愛い。
向かい合った2人。先に動いたのは祐希子。足四の字固め。
「あぐっ、うぅうううううう・・・」
「愛ちゃん、ギブアップ?」
痛みに顔を顰める私。それを熱っぽい視線で見つめるマイティ祐希子。
(愛ちゃん可愛いな。…もっといじめたい)
必死にロープににじりよる黒髪の女子プロレスラーをうっとりと見つめていた。