俗に、「三すくみ」という、大蝦蟇、大蛇、大蛞蝓の三体。蝦蟇は蛇が苦手、蛇は蛞蝓が苦手、蛞蝓は蝦蟇が苦手とされ、この三体が出くわして動けず固まり岩に変じたとされる場所が群馬県神流川魚尾《よのお》にあり地名を「丸岩」という。大蝦蟇は長野に向かうために神流川を遡上し、大蛇は秩父山系から赤城の神を強襲しようと進軍途中、大蛞蝓は長野から印旛沼に向かう途中でこの三体はここで固まり岩となった。
この大岩が大蝦蟇の変じた
もの。なるほど、ガマの座る
様子によく似ている。
その大蝦蟇が虎視眈々と狙うのは傍らの長方形の岩。
これは大蛞蝓で、
神流川をはさんで対岸に
とぐろを巻く蛇が映し出されている。
ここは「三すくみの地」と呼ばれ自然の景勝地である。
蛇は蛙の尾を狙い、蛙はナメクジを一呑みしよと狙い、
蛞蝓は蛇を溶かしてやろうと襲いかかる構えをみせている。そうして不運にこの三体はここで岩になってしまったと伝承は語るのである。
・・・お分かりになられるだろうか?対岸の大きな口を開ける蛇の姿。
大蝦蟇は体躯にして500m。大蛞蝓も200m弱、大蛇も大きさは推定で千mはあるであろう。
[のような大怪獣がここで岩になったのは群馬県として誠にうれしいことだと思う((笑))
・・・昔の人の想像の豊かさに感銘を覚えつつ、この自然が作り出した神たちのにらみ合いを多くの人にしってもらいたいです。