●結城千種(18分30秒.パロスペシャル)桜庭愛○
「今日も熱い試合になるよーに、頑張るよー♪」
今日も天真爛漫な笑顔で愛嬌を振りまいている愛。
アイドルレスラーとして、常に観客の視線を意識し、可憐に振舞う愛は美少女レスラーの鑑ともいえる。しかし、八極拳を奮い、どんな相手にでも対応可能な桜庭愛は、ガチガチのベビーフェイスといえるのかも知れない。
鳴り響くゴングの中、まずは、ぶつかり合う様にリング中央で力比べ。
『美少女プロレス』では、基本のムーヴで、ハイレグ水着をリングコスチュームとした『魅せる事』を重要視した、観客の目に「動き」がわかる水着を義務としている。
「あがっ・・・うっ、あうっ」
愛の押しつぶそうとする動きを抗い、逆に押し返した結城千種が今日は先制を奪い、
胸元に何度も叩きつける肘打ちの連打から、苦悶の表情の愛をロープにリリース。
ドロップキックで愛を昏倒させる。
立ち上がった愛に掴みかかる結城だったが、
カウンター気味のジャンピングニーを下腹部に食らって動きのとまった所に、
素早く、背後を取った桜庭愛のジャーマンスープレックスを叩きつけられてしまい、
カウント2でからくも体勢を崩す。
「あうっ、あああああーっ」
先程のジャーマンは結城を疲弊させるためにわざと放った投げ技であったようで、
ダメージから動きの鈍い結城をDDTで後頭部をマットに叩きつけると、
うつ伏せから結城千種の膝裏に足を掛け、一気に吊り上げる。
苦悶のあえぎをあげて身悶えてしまう結城、
大股を押し開かされたロメロスペシャルが炸裂し、衆目に晒された痴態に歓声はさらなる昂りをみせ、薄暗い会場に輝くスポットライトが結城に降り注ぐ・・・
「あんっ、あんっ、あっ・・・あっ、あああん!」
ビクッと戦慄き、呆然としている結城千種を離した桜庭愛。
スタミナを大幅に消費してしまった結城千種を最後は桜庭式パロスペシャルでギシギシと背骨を軋ませ、耐え切れなくなった結城は無念のギブアップを泣き叫んだ。