・・・空を見上げつつ、ふと、そんな思いに駆られる。
(闘うって何なのだろう?)
その答えは出ている。
自らの証明。自分が此処にいる証・・・それが、私が闘う意味であり、
胸を張っていえる事なんじゃないかって・・・私は思う。
それは、『祈り』の様に。私を知ってくれる人がいますように。
悪意を祓い、いつか誰もが手を取り合える世界が来ます様にと瞳を閉じて・・・。
長い黒髪が揺れ動く。夜気がではじめてきたな。
夜の星が瞬き、やがて、夜になるのであろう。そんな闇に覆われていく世界を少女はこれからも歩いていく・・・。