地下女子プロレス。そこではトレーニングが主で、一定の時間、鍛錬をしなければ試合に出してもらえない。プロレスとは、自分の身体や技を見せるもの。
見せられる身体や技でなくては「リング」に上がる事は出来ないのだ。
「先輩、お疲れ様です♪」
タオルを差し出してくれるのは中学で私の後輩だった女の子。
長い黒髪に飾った白いリボン、お嬢様って感じの印象。
「うん、ありがとう・・・由里ちゃん」
物腰も静かそうで深窓のお嬢様って感じだけど…美少女プロレスでは、天才って
呼ばれているほどの実力者。プロレスではキャッチコピーっていう…まぁ、字名が
付けられるのだけど・・・碓井由里ちゃんは、
【白夜の令嬢】リングコスチュームに白に黒の縁取りのワンピースを好むからつけられた。そうだって…関節技を得意としているサブミッションレスラー。
長い黒髪に飾った白いリボン、お嬢様って感じの印象。
「うん、ありがとう・・・由里ちゃん」
物腰も静かそうで深窓のお嬢様って感じだけど…美少女プロレスでは、天才って
呼ばれているほどの実力者。プロレスではキャッチコピーっていう…まぁ、字名が
付けられるのだけど・・・碓井由里ちゃんは、
【白夜の令嬢】リングコスチュームに白に黒の縁取りのワンピースを好むからつけられた。そうだって…関節技を得意としているサブミッションレスラー。
相手がギブアップするまで連続して技を決めるって技巧派。
…礼儀正しくって、家も旧家だって聞いたけど・・・?
「先輩、・・・私の顔に何か着いていますか?」
・・・まじまじと見つめちゃったよ。ううん、なんでもない。
照れ隠しに笑って・・・タオルで汗を拭う。
「しっかし、本当に愛はスターっていうか、アイドルだよなぁ」
スラッとした由里よりも一つ大きな身長。女性らしいというか…中性的な雰囲気があるよね。ボーイフッシュな顔立ちはファンに「王子様」と人気がある。
「・・・希美。それってどーいう意味?」
黄緑色のセパレート姿の悪友、…腐れ縁の幼馴染に悪態をつく。
「そんなに睨むな、褒めているんだぜ?」
「先輩。…怒らないで、落ち着きましょうよ・・・」
苦笑しながら微笑む希美にあわあわとする由里。中学時代の淡い光景が脳裏を
よぎる。佐方希美。幼稚園からの幼馴染であり、一番の親友だ。
「う、・・・怒ってない」
図星を突かれ否定したものの、幼馴染はそれすら看破している風で私は苦笑した
・・・まじまじと見つめちゃったよ。ううん、なんでもない。
照れ隠しに笑って・・・タオルで汗を拭う。
「しっかし、本当に愛はスターっていうか、アイドルだよなぁ」
スラッとした由里よりも一つ大きな身長。女性らしいというか…中性的な雰囲気があるよね。ボーイフッシュな顔立ちはファンに「王子様」と人気がある。
「・・・希美。それってどーいう意味?」
黄緑色のセパレート姿の悪友、…腐れ縁の幼馴染に悪態をつく。
「そんなに睨むな、褒めているんだぜ?」
「先輩。…怒らないで、落ち着きましょうよ・・・」
苦笑しながら微笑む希美にあわあわとする由里。中学時代の淡い光景が脳裏を
よぎる。佐方希美。幼稚園からの幼馴染であり、一番の親友だ。
「う、・・・怒ってない」
図星を突かれ否定したものの、幼馴染はそれすら看破している風で私は苦笑した
高校に入って離れ離れになった2人と会えるのが…この地下プロレスの会場。
俳優や芸能人を養成している私立のお嬢様学園のプロレスコース、いわば、
サラブレットといったところだ。この地下プロレスに彼女達の通っている彩櫻学園所属のレスラーは多い。お嬢様レスラーや美少女レスラーはほとんど彩櫻生徒だ。
俳優や芸能人を養成している私立のお嬢様学園のプロレスコース、いわば、
サラブレットといったところだ。この地下プロレスに彼女達の通っている彩櫻学園所属のレスラーは多い。お嬢様レスラーや美少女レスラーはほとんど彩櫻生徒だ。
この美少女プロレスの内部でも幾つかの派閥があり、乱立している。
その最大派閥が皆本ひかるが率いて由里たちも所属している。
その皆本ひかるが私をライバルと思っているらしい。
その最大派閥が皆本ひかるが率いて由里たちも所属している。
その皆本ひかるが私をライバルと思っているらしい。
暫定的だが、この地下闘技場のチャンピオンである私。
「桜庭さん、おめでとう。そして、私が最初の挑戦者にならせてもらいます」
握手を交わして彼女は私に言葉を送った。
その当人は海外留学、…たしか、イギリスの社交レスリングを学ぶためといっていたか。ひかるの渡英後、派閥は由里をトップとして再編。
毎晩、熱い戦いがリングを燃えさせている。
その皆本ひかるが帰国するというメールを貰った。
彼女が帰ってきて・・・一週間後がタイトルマッチとなる。暫定として長く王座に身を置いていた私が正式に王冠を抱くための試練ともいえるこの戦い。
彼女が帰ってきて・・・一週間後がタイトルマッチとなる。暫定として長く王座に身を置いていた私が正式に王冠を抱くための試練ともいえるこの戦い。
それこそ、望むべき戦いね。
・・・それだけじゃない。他の派閥も動きがある。』
みな、王座が欲しいのだ。 皆本ひかるという【明星】に美少女プロレスの覇権を狙う少女たちの戦国時代。 群雄割拠の坩堝、その前哨戦のような試合だった。
みな、王座が欲しいのだ。 皆本ひかるという【明星】に美少女プロレスの覇権を狙う少女たちの戦国時代。 群雄割拠の坩堝、その前哨戦のような試合だった。
希美の言葉に手を振って、控室に向かう。部屋の電気をつけると
蒼いワンピース水着を脱ぎ、熱いシャワーを浴びる。
蒼いワンピース水着を脱ぎ、熱いシャワーを浴びる。
熱気で肌から汗が吹き出る。
お湯を浴びながら、シャンプーをつけて汗で硬くなった髪を洗う。
泡立っていく香りのなかで、
(・・・面白く、なってきたね♪)と、思う私がいる。
微笑む笑顔。皆本ひかるが帰ってくれば、美少女たちによるプロレス大戦が幕を明ける。そぅ思うと、武者震いが身体に走る。
お湯を浴びながら、シャンプーをつけて汗で硬くなった髪を洗う。
泡立っていく香りのなかで、
(・・・面白く、なってきたね♪)と、思う私がいる。
微笑む笑顔。皆本ひかるが帰ってくれば、美少女たちによるプロレス大戦が幕を明ける。そぅ思うと、武者震いが身体に走る。
(ひかるはどんな提案をするのだろう?)
観客達も大いに盛り上るだろう会場の熱いまなざしが私を熱くさせていく。
黒髪の長髪、長い髪が背中をくすぐる。 雫が落ちるのを気にせず、シャワー室から出てタオルで髪を拭きながら・・・微笑む。
黒髪の長髪、長い髪が背中をくすぐる。 雫が落ちるのを気にせず、シャワー室から出てタオルで髪を拭きながら・・・微笑む。
豊満なバスト、水滴を拭き取りお気に入りのブラジャーをつける。
…最近、きつくなったな。ショーツを足に通し、スカートを履く。
…最近、きつくなったな。ショーツを足に通し、スカートを履く。
制服のスカートが翻る。 ゆっくりと腰を据えて、姿見の鏡を見つめる。
・・・桜庭愛。そう、それが、私の名前。
腰まである黒髪の日本人。路地裏で名の知られた武術家。
そして、今は、この地下女子プロレス『美少女プロレス』の主催者兼選手。