○桜庭愛(18分42秒.フライングニールキック)ナスターシャ・ハン●
(試合開始前の控室)･･･アンッ、アンッ。
ロシア女性が壁に手を着き、腰をくねらせている。股間には長い黒髪の少女が顔を埋め、ピチャピチャと愛撫していた。
「ハンッ、アアアッ･･･アッ、激しいッ♪」
呆然と顔を赤らめるナスターシャ・ハン。いいリラックスが出来たようだ。
「マナ、ありがとう･･･」そう、少女に微笑み、試合に望む。
試合開始のゴングが鳴り響くと、桜庭愛の攻撃を捌き、関節技にもっていく展開。
フットワークを効かして一気呵成に攻め込む愛。ミドルキックやハイキックをガードし、体勢を崩させると足四の字固めや、アキレス腱固めを仕掛ける。
「あぐっ、ああああっ･･･くぅ」
痛みに苦悶の表情でロープブレイクする愛。
ナスターシャ・ハンは柔和に微笑み、ブレイクを許す。
愛はハンの動きを警戒し、攻めあぐねている印象。愛の動きが鈍くなると、
今度は逆にハンの方が動き、膝蹴りや肘打ちで牽制、体勢を崩させ、寝技にもっていく。ハンのグランドコブラが極まり、長い黒髪を震えさせながら苦痛のあえぎ。
「くぅ、あっあああんっ･･･」
ビクッ、ビクッ･･･と、痛みに悶えている桜庭愛。
そのまま、得意技のSTFで体重を掛けて一気にギブアップを狙うが、ここでもその激痛を歯を食いしばって耐え抜いた桜庭愛がロープブレイク。
「ふふふっ、･･･ナイス、ガッツ」
ロープに身体を預け、四つん這いで呆然としている愛にナスターシャ・ハンは離れ際にそう告げる。試合は、巧者のナスターシャ・ハンが終始リード。
それを打開しようとドロップキックやローリングソバットなど空中殺法で相手に掴ませないロープワークで動きのある攻防。これには苦手意識のあるナスターシャは、
対応が一歩遅れる。12分過ぎ、試合が動く。
膠着にしびれを切らしたナスターシャ・ハンが強引に掴みにいき、
カウンターのフライングニールキックを直撃してしまい昏倒、頭を振り絞り、再び掴みかかるも愛の得意のムーブに引き込まれる形で、鉄山靠をさらに爆発され、
コーナーポストまで吹き飛ぶ。
「あぐっ、あああああっ･･･」
口から涎を滴らせ、呆然と崩れ落ちるロシア美少女レスラーに、
トドメの串刺しフライングニールキックが決まり、３カウントを奪った。