これは、『if』桜庭愛とは違う桜庭マナの物語。
2070年.世界はアラガミによって駆逐されようとしていた。
そのアラガミと同じ存在になることでアラガミを倒す『神機使い』たち。
新型、銃型と近接型の特性を有した存在。その少女はそのひとり。
最前線の極東支部.第一部隊の隊長であり、最強の神機使いと言われる一角を担っている
支部長室でペイラー・榊開発技術室長兼支部長代行の言葉に、マナはいつもの笑顔で答えた。
「はい、身体に馴染みます。八極拳士の私には特に」
・・・ところで、その格好、少し、扇情的ではないかね?
きょとんとした表情。
「えと、動きやすい格好にしただけですけど」
・・・ま、まあ、キミがそういうのであれば私からはいうことはない。
腰周りに巻いたスタングレネードやポーチ。回復錠を入れる医療キッド。
・・・自分のプロポーションには無頓着だ。
扇情的というより、きわどい。乳房を覆う布は大きく胸元を露出させ、
背中はほぼ、丸見え。左右に巻いたベルトに固定した補助装備を除けば露出は極めて高いといえる。
・・・まあ、暑かったり、寒かったりするから着替えもするけど、
基本はこれだ。・・・動きやすいし。それに、この『リングコスチューム』は思い出
私がここにいるという証。・・・誰も信じなかったけど。
私はこの世界に飛ばされてきた。本当ならこの世界にいない人物。
時空の歪みに巻き込まれた「桜庭愛」
荒涼とした大地を高台から覗く。虫食いだらけの廃墟はアラガミに捕食された痕。
ここが人間の絶滅の瀬戸際。・・・私は人を守る者だから。
『桜庭愛の物語』は・・・・つづく。