その世界のアバター(職業)>に変わること。それが世界律.
…その事に違和感を覚えたのが最初だったかもしれない。
世界を旅する冒険の陰で人の口さがない悪意を見て、
少女は「所詮、人間の敵は人間なのだと」再認識させられた。
それこそが、普遍的な「世界」だと…。
私は思った。
「借り物の力で意を唱えても空しいだけ」
だから、立ち止まり考え、異世界から地球に帰還した。
帰還したら「故郷」は荒廃していた。
異世界を助けにいっている場合じゃない。
私は一度滅んだ町を見て自分が停滞していることを知った。
「…動き出さなきゃ…」
そう思い立ち、歩き出す。その歩みのなかで…
多くの知己を得て、悪魔に一泡吹かせ、自分のプロレスを認知させ、さらなる一歩を踏みしめていく。
それが、私。桜庭愛